全国最悪の産廃の不法投棄に住民が闘った香川県の豊島。１９９６年、リーダーの一人の安岐正三さんは家業のハマチ養殖を廃業した。「消費者にとって加害者になりかねない」というもの。今年、１６年ぶりに安岐さんが小船を海に下ろした。「海にかえる」、安岐さんの決断だった。舵を持つ安岐さんの顔は晴れ晴れ、海が似合う安岐さんがいる。「海人族かな」とも笑う安岐さんはやっぱり海で生計を立てたいという。刺し網を入れた。産廃撤去を見届ける覚悟の安岐さん、海再生に動き出した。


写真=　今年、１６年ぶりに小船を海に下ろした安岐さん