「コロナ新年」

昨年春の第一波の二ヵ月は、学校、商店、役所、事務所、工事現場も、多くを閉めてしまう対策だったが、経済活動低下の影響が大きすぎた。失業も激増で大問題となった。それでバカンス後の秋からの第二波対策では産業活動や学校は、自宅テレワークなど取り入れても極力平常通りに開かれている。菅首相も特定の国からはビジネストラックという方式で、入国後14日間の禁足を免除して外国人のビジネスのための出入国も認めるのは、このようなセンスだろうと理解できる。仕事上のっぴきならない目的があるから来るので、文化娯楽施設も商店、飲食店も開いていない感染要注意の国に、遊びに来る人は居ない。フランスは国を開いているが、旅行者は疎らである。飲んだり騒いだりの飲食店、料亭、娯楽施設が一番伝染病を拡がらせる原因だと目されていて、閉めさせてしまっている。その代り町の市場や食料品店、スーパーなどは品物豊富で、明々としている。人の集まることは避け、外に出ないで、出来るだけ自宅で健全に、注意用心して過ごしなさいと言うことになる。対策としては、年明けからもう盛んにコロナワクチンの供給を始め、全国に行き渡らそうと、そのキャンペーン情報でニュース番組の時間は埋まっている。フランス人は薬が好きな癖に、ワクチンには疑問を持って避ける人が多く、38%の人はワクチンを受け入れ打つと答え、半分以上が嫌がる人の多い国柄なので意外である。

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