「変わって行くパリ」
つい先週アメリカのミネアポリスから、警官の暴力的鎮圧反対に火が付いた。どこでどう曲がったのか、黒人や有色人種に対する白人警官の人種差別反対ということに結びつき、世界的運動に拡がってしまった。国家権力=警官となり、各国で大きな警官暴力抗議デモ集会が違法で始まり、集まっている。片膝をついて地べたに座り、頭を下げ、握りこぶしの片手を上げるのが象徴ジェスチャーである。黒人大統領がアメリカに生まれ、続いてトランプが出て、30才代の若者大統領がフランスに誕生し、その辺から世界革命が始まっているのだと思う。昨秋のフランスのガソリン税値上げ反対から始まった黄色いベスト運動、年末の年金改正問題反対の交通スト、自然の起こしたコロナ閉鎖、そして今度は移民系が集まって人種差別反対集会、つぎつぎとテーマが生まれて人が集まり、思いもかけない騒動が昨年から連続である。フランス大革命の時代も落ち着くまで、人々は生活しながら10年以上も続いているので、ハイ今日から革命ですと、7月14日で手のひらを返すように変わったものでは無い。だから今は革命の日々なのだと引き籠って見ているのである。
2020年6月10日 赤木 曠児郎
page3/3