「宣戦布告」

みんな事務所や工場、職場が閉められた人は失業であるが、政府が国庫で保証はしてくれる措置が発表されている。逆に給料が補償されるのだから、家に居て二度バカンスの拾い物をしたようなもので、しばらくは案外呑気なのかもしれない。学校は休みだしセカンドハウスのある人はいち早く逃げ出し、パリは意外と閑散としている。「クーブル・フウ」という言葉が使われて、これは戒厳令下の「夜間外出禁止令」の意味だが、市町村長令で発令できる。次々とフランス各地の地方都市で発表され、森や有名海岸などの、人が集まり接触の危険の多い場所を指定する立ち入り禁止も発令される。今回の戦場の最先端は病院である。毎日全国の患者数の増減や、死亡者数の発表がされ、都市の病院にはコロナ患者用の病床が不足し、地方の空きベッドに患者の移動や、病院用マスクが不足し生産ニュースが大事に報道される。医療関係者も不足で、医学生まで動員され現場についている。どのチャンネル選んでも似たようなコロナニュース一色である。

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