岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2019年4月11日

「穴あきジーンズ」

変な気候である。ある日夏のようになったと思うと、翌日からはグンと冷え込む。日本でも同様らしい。洋服掛けの中がパンパンの満杯である。季節がドンドン暖かくなっていくのではなくて、極端に冬に戻ったり、新記録だと報道される暖かさになったりするのだから、片付けるわけにもいかないのである。それでもパリの桜桃も満開である。 この一週間、四月に入ってパリの街角では、穴の開いたタイトなジーンズ姿の若者で全盛の感がある。昨年は脚、腰にピッタリとした股引きとしか表現のしようのない細いジーンズが皆の姿だった。それがはち切れて穴があいて、肌がのぞいて膝小僧各所に破れて拡がったようなジーンズなのである。決して汚れてドロドロの浮浪者のようなものではなくて、洗って裂けているのである。今回もう一回穿いてゴミ箱にゆくのだろうが、黄色いベストではなくて、若者の政府への不満の表現スタイルのように映り、多くの若者が穴あきを楽しんでいる。近年の地球温暖化の傾向は間違っていないらしい、しかし過剰な自然エネルギーの開発も、世界の気候に影響を与えない筈はないとも思える。わたくしは外で仕事をしているから、日照の日向はポカポカと暖かい、日が陰るとグンと冷える。森の木を伐り、メガソーラーでとなると、下の地球は冷えて暖まらない、風力発電で気流の流れを乱してしまう、そんな影響を研究する学者はいないのだろうか、儲け話でエネルギー投資の開発となると、目の色の変わる人が多いのだが。

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