岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2018年9月11日

「バカンス明け、まず一杯」

ルーブル美術館、ベルサイユ宮殿、ディズニーランド、観光名所の多い「パリとその周辺」に来る旅行者が激増、今年に入って上半期に1710万人(対前年+4.1%)と発表されている。外国人では、アメリカがトップで125万人(対前年+10.7%)、続いてイギリス人90万人(対前年+8.4%)、ドイツ59万人(対前年+16.5%)と観光協会より発表されている。国内のフランス人でパリに来る人が何と言っても多いのである。今注目の中国からの旅行者は、上半期54万3000人(対前年+5.4%)であった。昨年が対前年2割増であったから、少し落ち着いてきたようである。日本人はというと、現在はこの半分位の数字と思っていていいようだ。日本航空だって直行便は一日一便しか飛ばしていないので分かる。観光立国を目指すと、フランスではこのような数字は敏感に発表される。

折から日本の皇太子もフランスを訪れ、リヨンに始まって各地を回って居られる。侍従、前大使などの付き添い事務官たち、加えて20名ばかりの日本から同行宮内庁記者団まで引き連れての、まあ大掛かりの一団、それに現地大使館も総動員、「ジャポニズム2018」行事の日仏親善訪問である。宮内庁が持つ、伊藤若冲の30点の作品も、14日よりパリ市立プチ・パレ美術館で展示公開される。

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