「ジャポニズム2018」

オープニングセレモニーは、マクロン仏大統領、安倍内閣総理大臣の連名で7月12日午後に招かれた。翌13日からは大掛かりな官製展覧会や舞台公演の、初日開幕が詰まっていた。翌々14日はフランス革命記念日、午前中開かれるシャンゼリゼ大通りの軍隊パレードが有名で、世界中に実況報道される。昨年は当選したばかりの若い新大統領に、矢張り成ったばかりの米トランプ大統領が主賓招待で招かれ、世界の注目を集めた、大花舞台になったのだった。それで今年は米国の次に東洋となり、日本とシンガポールの首相が主賓招待者に招かれる政治舞台も用意された。常識だと7月と8月は、パリに住むフランス人の主な人はバカンスで地方にでかけ、有力な催し物もみんな地方に分散、パリは空っぽで休館にするところも多いのに、何故わざわざ公費を使った日本の催しをこの時期にオープンするのか、普通では考えられないことなのだが、こういう仕組みだったのかと政治家の頭の中が、やっと理解できた。残念ながら、前日の岡山や広島の大豪雨!!、急遽安倍首相はそちらの陣頭指揮。代理に河野太郎外務大臣の派遣に代わり、フランス側は文化情報大臣の出席担当となり、軍隊行進の主賓はシンガポール首相とマクロン大統領、大臣クラスは大臣で、大統領とは並ぶ訳もなく、すっかり芯が抜けてしまった。

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