「東洋と西洋」

交通機関の間引きストライキも、相変わらず続いている。それでももう人々の気分はバカンスだから、ウキウキとその計画で心は軽い。この夏休みをどう消化しようかなと、みんな夢見心地なのである。田舎の自然でのリフレッシュや、旅行だけがバカンスではない、パリに居てこの期間に日常の仕事から離れて、自分のやりたかったことを片付けたいと考える人もあって不思議でない。とにかく7月と8月、日常の会社業務のスピードがロックされてしまうのである。常にサービスが動いていて当たり前の日本では、考えられない生活習慣が定着しているので、連休なんて程度のものではなく、この2ヵ月、いや6月から9月までの4ヵ月は、バカンス中ですからとウキウキ、日常の不便に腹を立ててもどうしようもない。店や事務所まで閉めて休んで、ヨーロッパでは特殊な4ヵ月なのである。

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