岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2017年9月10日

「バカンスの間に思ったこと」

 秋のシーズンが始まり、パリジャンが戻って来始めて、買い物など何処に行っても行列で並ぶことがまた多くなった。バカンスの間のパリには何もないとなっていて、新聞も薄く数ページだったのに、またドサリと厚さが戻ってくる。8月の下旬だったかに、今パリで世界レスリング選手権大会が開かれ、日本選手が世界チャンピオンの金メダルを獲得、日本語の放送や新聞では盛んに「パリで開かれている」と書かれたり、言われていても、何会場でとまでは書かれていない。フランスの報道は、バカンスの間の7・8月は、記者もバカンス、バカンス先の地方に目が向いているから、全然そんな報道は一言もみつからず、何処かさえ分からない。さすがサッカーは盛んな国で、約250億円の契約金を超える一人の選手の移籍問題だけは、ページや時間が取られても、パリではこの季節には何も開かれたり、あるはずがないと成っているフランスの習慣を痛感する。世界選手権大会と名乗りながらである。木寺大使にお目に掛かる機会があってお訊ねしたら、「ベルシーの競技場でした。3個も金メダルを獲得でした」と良いニュースを教えて下さった。

page1/3