岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2016年10月12日

「パリを散歩」

 10月初旬日本はまだ30℃を越す暑さが続くと、ニュースが流れるのに、パリはその半分の気温で、もう寒く暖房が部屋に入っていて、どちらも異常気温である。酷暑の日本からパリに帰り、留守中で途切れたパリ生活感覚を取り戻すのに必死。
 11月は、パリの写真月間で、沢山の催しが開かれるが、パリのマレー地区のお屋敷の中に有って、常時フォト展の企画が開かれている「ヨーロッパ写真記念館」の記者会見にでかける。来月11月の10~14日、ポルトベルサイユ見本市会場で大きな写真見本市が開かれるが、それに先立って日・仏の「ZOOM」という専門雑誌が選んだ、仏2名、日2名の、今年度受賞作家の発表である。第7回目だそうで、来年2月には、両国4名の作家、東京でも紹介されるという。
 町はファッション週間で、次々来年の春夏の新作が紹介されているが、インターネットの写真ですぐ見れるし、今では出来上がったものを自由に着て見て、その場で選べるのだから、50年昔の布地を買って洋裁屋さんに仕立てもらってから、やっと着れたような時代ではなく、驚くほどモード情報に無関心なパリ市民である。各デザイナーが派手にお金使って一回だけのショーを開くが、その奇想天外な無駄遣いの演出アイディアが少し話題になる程度、宣伝費と考えると安いのかも知れない。

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