「舛添知事万歳」

  芸術の秋で、いろいろなコンクールが花盛りである。毎年11月に開かれる「ロン・チボー・クレスパン音楽コンクール」に招かれて、最終日のファイナル演奏を聞きにシャンゼリーゼ劇場に行く。今年はピアノの番で、来年はバイオリン、再来年は歌唱である。1943年設立、72回目のパリで最も権威ある音楽コンクールで、日本のフジ・サンケイグループも、大口協賛スポンサーで維持されていて、お招きを頂いた次第。昔は美術志望がパリに多かったが、今は音楽を目指す人の方がパリに多い。それから料理の人が活躍である。今年のピアノは、160名が世界から応募、35名が選ばれ、最終の5名が競ったのである。一等は該当なく、二位に16才の英国人少年、三位に日本人の男性ピアニスト實川風(じつかわ・かおる)26才が入賞した。二年間演奏契約が続き、世界にピアニスト演奏家として羽ばたいてゆくのである。同じ週にパリ日本文化会館では横山幸雄ピアノコンサートの夕べもあった。25年昔、1989年に19才で3位入賞の演奏を聞いたのを思い出しながら出席。また同文化会館での別の音楽の夕べは「芭蕉から武満までコンサート」で、北川森央氏(38)のフルート演奏が、新鮮だった。制作の頭休めに、憩である。  

2015年11月10日 赤木 曠児郎

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