ムーラン6番地
【近況】
● 2014年10月22日~26日
グレ-村市役所美術館
在仏日本人作家展主賓招待
(フランス)
≪書籍・作品集≫
●『アカギのパリ画集 Ⅴ
素描原画五の巻』
マリア書房(京都)18,000円(税込み)
208ページ 画集
ISBN-978-4-89511-231-4
●『アカギの版画パリ百景』
マリア書房(京都)
1,260円(税込み)
一部大手書店に出ていますが、個展会場で販売予定。
●「私のファッション屋時代」
新書版(展覧会場にて受注)
[日本語版]
講談社第一出版センター制作2002年
[フランス語版]
パリ・ボークレール出版制作2010年
2014年8月10日
「今年の花火」
Feu d‘artifice(フウダルティフィス)が、日常のフランス語で覚える「花火」の言葉である。15世紀のころからイタリア語からきて、使われていて、ドーンと一発打ち上げて、バリッと花のように夜空に開く。開き具合の余韻が、観賞のポイントなんて、夏の風物詩をイメージにいだく。ところが最近は、1626年頃から現れたが、あまり知られていないPyrotechnique(ピロテクニック)と言う、花火製造術という厳めしい学術的な言葉が復活して、新聞広告の案内などにも、使われることが多い。火薬の火花の方に縁のある言葉だから、火炎放射器の炎のようなものを、想像してしまう。最近の花火はコンピューター制御で、まず画像で全体の構成がプログラムされ、点火スイッチの接続が設計されていて、火筒に花火師が点火して駆け回った時代ではないのである。噴水の水の祭典が、火花になって夜空に次々上がっているようなものに変わって来て、色火の粉のカーテンがキラキラ、ボンボン空を埋めて、興奮を途切らせない。ベニスのカーニバル風とでも呼ぶのが主流である。浴衣よりイブニングの方が似合いそう、だからピロテクニックの方が、より正確な表現なのだろうかと、7月14日の花火に納得する。
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