トゥリエー通り
「パリの個展、日本の個展」
画廊に出掛ける途中に、デモで交通遮断なのでと市内バスを降ろされる。シャンゼリゼのロンパン広場に、30名ばかりの若い美女が上半身素裸で、乳房、背中に、大きく素肌にマジックで抗議キャンペーンを書き、スクラムを組み、警官が取り囲み交通渋滞させないように誘導している。2008年ウクライナから始まった、過激派の女権活動家グループFEMEN(フェメン)がパリにも2011年頃から飛び火して盛んなのである。ノートルダム寺院の祭壇を上半身素裸で占拠して、目下裁判沙汰になっている、派手なのが集まっていた。
パリはデモの町である。5000人以上集まるのが大型デモ、3000人以下が小型、開催15日前から3日前までに、3名の主催者の名前で警察に届け出て、行進道路も取り決め、許可を受けて開かれるのが正式なデモである。昨年は大型が25、小型は4411と年々増加、不許可28件であったと報道されている。毎日12のデモの計算になる。この他に無許可で発生する突発デモが昨2013年は730あり、一日にパリで2カ所は発生している。デモはフランスでは、自己主張の表現のための、大切な基本的人権と考えられている。パリでやりましょうとなると、大変に人の集まりが良いらしい。メーデーには3組もあちこちで大型が、極右もあれば、労組がそれぞれ派閥に分裂、賑やかであった。
2014年5月10日 赤木 曠児郎
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