サンジュリヤン・ル・ポーブル通りにて
【近況】
● 4月23日~5月17日
パリ吉井画廊
「アカギのパリ画集V」刊行記念展
● 5月2日~5月31日
サロンドートンヌ・リュクサンブルグ展出品
(リュクサンブルグ王国)
● 5月17日~5月30日
サロンドートンヌ・チュニス市立美術館展出品
(チュニジア)
≪書籍・作品集≫
●『アカギのパリ画集 Ⅴ
素描原画五の巻』
マリア書房(京都)18,000円(税込み)
208ページ 画集
ISBN-978-4-89511-231-4
●『アカギの版画パリ百景』
マリア書房(京都)
1,260円(税込み)
一部大手書店に出ていますが、個展会場で販売予定。
●「私のファッション屋時代」
新書版(展覧会場にて受注)
[日本語版]
講談社第一出版センター制作2002年
[フランス語版]
パリ・ボークレール出版制作2010年
2014年5月10日
「パリの個展、日本の個展」
国が違えば、習慣も違う訳で、どちらが正しいと言い立てても仕方ない。「郷に入れば、郷に従え」日本人は上手い解決法を身につけているが、異国で自分が正しいと言い立てると、摩擦が起きたり、精神病院で終わることになる。今パリの画廊で個展を開いているが、いろいろな違いを並べて見よう。
1)専門の個人商店が権威があるのであって、敷居高く誰でも入り難いように構えているのが高級商店(以下画廊も)。ウインドウに並べられている商品を見て、買う目的のある人だけが入る。人の入るのを拒否しているとしか思えない。
誰でも手に取って見えるように、何でも並べているのが百貨店で、この国では庶民大衆が相手、しかるべき階級の人は足を踏み入れない。この点は日本人の持つイメージと大変な差がある。
2)商店が販売をするのであって、画商の場合、作家が納めたら一切を任せ、作家はアトリエで制作に専念すると考えられている。パリでは、約束とか、偶然は別にして、作家が画廊でお客の為に待機して居たりしては、可笑しいのであり、画廊の体面丸つぶれと思われる。
ある日本の作家が、パリの画廊で個展を開くので来仏、連日会場に通い始めたが、2日ばかりで画廊側がほとほと応対に困り、終日仕事にならないし、この作家は何をしに画廊に来ているのか、作家に説明をしてくれと、頼まれたこともある。作家の方は張り切って、応援のつもりで会場に詰めていたのである。このくらい習慣が違う。
page1/3
NEXT≫