モンモランシー通り51番地
(現存するパリで一番古い家)
【近況】
● 4月23日~5月17日
パリ吉井画廊
「アカギのパリ画集V」刊行記念展
≪書籍・作品集≫
●『アカギのパリ画集 Ⅴ
素描原画五の巻』
マリア書房(京都)18,000円(税込み)
208ページ 画集
ISBN-978-4-89511-231-4
●『アカギの版画パリ百景』
マリア書房(京都)
1,260円(税込み)
一部大手書店に出ていますが、個展会場で販売予定。
●「私のファッション屋時代」
新書版(展覧会場にて受注)
[日本語版]
講談社第一出版センター制作2002年
[フランス語版]
パリ・ボークレール出版制作2010年
2014年4月11日
「ヒップライン大博覧会」
今年のパリには冬が無かった。例年は氷点下も珍しくないのに、気温がマイナスを記録することなく、10℃とか下がらず、雪も見ないでもう桜の満開が終わり青葉で、マロニエの白い花が一杯。その代り地方は冬の間中、集中豪雨と洪水、大西洋海岸では異常な強風と大波のニュースが続いて、異様な対照だった。先週はアルプス山脈に続く東南フランスに震度5以上の地震がおき、吃驚させられた。50年ぶりのこととか、原子力発電銀座といわれる、ローヌ河の流れる地方である。心配だし、フランスには地震が無いとも、言いきれないのを発見。
しかしとにかくもう初夏のような気候で、自分がファッションの仕事に関係していたころには考えられない、露わな体のラインを誇張して歩く風潮で、恥も外聞もない。どーなっているのだろうと目を覆うばかりのパリである。少なくとも私の洋服を作る技術は、体の線を覆ってカバー、立体で美しく見せるようにと考えたものだが、ぴったりのジーンズ、股引とかわらない黒タイツで、お尻も、股の形もぴったりに、短いウエスト丈の上着であるくのだから、人種によるヒップラインの大競演なのである。東洋系の貧弱なラインではなくて、巨大さに驚くのもあるし、長くスラリと見事さに見とれるのもあり、皆が申し合わせたように一様な姿で、男は挑発、挑戦されているのだろうか。
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