「岡山・札幌・東京・パリ」

  先月話題になっていたのが、フランス革命宣言(つまりフランスの憲法)以来、次々に必要に応じて法律が生まれたり、法規が作り足される。それが40万件もあって、矛盾したりダブっていたりしても、その時々の要求の解決で出来た積み重ねなのだが、もう限界で整理して簡素化が必要なのではないか。その上に加えて、政府、地方の色々な役所、団体などから毎年強制的に報告を回答要求される、調査問い合わせが、大体1企業に年間に3000件くらい合計するとあるという。回答の為に専門に人をやとっておける企業なら何とかなるが、自営業や中小企業では大負担である。コピー複写機が発達したために、役所からのコピー資料請求、毎月のようにたった1-2件でも、大変に面倒な手間になるが、各種役所がそれぞれ当たり前のように、同じような書類を請求してくる、役人のお仕事である。
その上に、皆が全てに約20%の消費税を払って、社会主義国家の社会保障、年金、助成金の政治を維持しているのである。年間国民総生産の50%以上、60%近くを国が収める(日本は40%以下)計算になるが、しかし毎年赤字で財政難に頭を痛め、国債発行など国の借金は減らない。市民一般も権利と要求の繰り返しばかりでは、どんな未来になるのだろう。
今年のメーデーは、社会党政権下では、政府に反対して統一デモ行進とも纏まらず、各種労組分裂したままのデモ呼びかけ。用心されている極右勢力のデモ行進の方が、オペラ座中心で気勢が上がる。3年前のメーデーと比較して、三分の一の規模の参加人員に今年は減っていると発表され、やはり深刻な失業の増加の数字は、皆の気分に大きく響いているのだろう。

2013年5月10日 赤木 曠児郎

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