岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2012年11月10日

「笑い」

 色々なニュースを見る。日本の政治家たちの、国民不在、自分たちの選挙のためと、縄張り争いだけの話題は、さっぱり訳が分からない。傍から読んでいても、不愉快、不可解なだけである。しかし、これはフランスでも同じで、新聞のページが、政党の党首争いや、権力争いで一杯なのは、ここもなのである。つい半年前にフランスでは新社会党出身の大統領を選んだのだが、もう世論調査で人気は史上最低などと、書き立てる。どんな世論調査か分からないが、トップに立てば、どこも同じようなものだろう。気にすればブレると書き立てられ、不人気だったトップほど、後から考えると、業績を残していることはままあることである。さすが、アメリカの大統領選挙は、先週のフランスのマスコミを、完全に独占していた。二日後に中国が、こちらも党大会の話題で全1ページが3日続く。後は、同性愛者の結婚を正式と認めるか、新立法が注目である。父親二人、母親二人などに、養子の家族も出現する。日本はフクシマ以外、ほとんど関心がない。
 もの事には波というものがあって、つい20年前には、日本が何事にも輝いていたときがあった。今は下がった低い時だろう。努力してまた波のうねりを上げる時を築かねばならない。波は大体30年単位と思われている。今の日本人は、個人ではとても所得が多いし、世界の贅沢を享受しているのである。それは外国から、日本に訪れてみるとよく分かる。その以前には、日本が低賃金で、蟻のように働きずめで、良いものを安く大量輸出して、世界の産業国から恨まれていた時もあったのである。
新聞記事が出ている。2010年度の統計結果だが、フランスの私企業のサラリーマンの平均月収は2082ユーロ(約21万円)、上級役職で3950ユーロ(約40万円)、一般労働者1583ユーロ(約16万円)となるそうである。これだけではとても暮らせないが、公の助成金がいろいろある。集計結果記事である。

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