岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2010年11月12日

「すっかり黄金の枯葉の秋」

 まだ緑だった日本から、ロアシー・パリ空港に降り立つと、5℃前後。ブルブルッと震える。雨、黄色い枯葉が地面に散り敷いて、グレーの空に枯れ枝が立つ季節である。つい20日ほど前、出発の頃には、パリもまだ緑だったのにと思ってしまう。
  東京で過ごした十日間ばかりは、まだまだ次々と高層ビルが建てられて、地区再開発やオープニング、人の移動の波、消費の塊りで、凄い都会だと思ってしまう。ガッチリと働き上げて、今では西欧型の年金で守られている女性たちが多いわけで、旅に、グルメにと、生活を謳歌している人たちが、現在の日本では普通なのだった。マスコミ論調のように、悲観強調していてはいけないのだった。

page1/3