静物
【近況】
2010年9月23日―10月9日
60人のフランス・ロシヤ作家小品展
(仏露友好記念行事2010)
パリ9区役所
4点小品を出品。後、サント・ペテルスブルグに、巡回。
2010年10月27日―11月2日
東京日本橋・三越本展画廊個展予定です。
会場にいますので、みなさまとお目にかかれるのを楽しみにしています。
2010年11月10日―16日
サロン・ドートンヌ展出品(パリ)
2010年11月19日―22日
ローダン・アルドア市日本芸術フェスチバル
(招待作家出品参加)
2010年11月23日―28日
アール・アン・キャピタル展(グランパレ・パリ)SNBA部・デッサン水彩連盟部出品
≪新刊≫
『アカギの版画パリ百景』
マリア書房(京都)
1,260円(税込み)
一部大手書店に出ていますが、個展会場で販売予定。
≪既刊≫
『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。
「私のファッション屋時代」
株式会社第一出版センター
(講談社)刊
残部僅少、本人個展会場でのみ頒布。フランス語版の、校正が終わったところです。近々Editions Vauclair社より、本になります。
2010年9月10日
「秋の季節が始まった」
もうマロニエの実が茶色になって、写生をしている上にゴツンと落ちてきて、吃驚させられる。要注意の季節である。バカンスが終わって、学校の新学年度がはじまり、早くもストライキや、デモである。休暇中は、文句、不満も休暇していたのである。年金制度の改革、学校制度の改革、何でも改革は種になる。良くしようと思っての努力なのだろうが、何でも反対なのでは、ドウスリャいいのと、言いたくなる。
昨今の政治、社会問題は、ジプシーである。日本人には、ジプシー音楽とかバイオリン、ロマンチックなのであるが、差別用語なのだそうで使えなくなり、英語のROMからきた、ロムという言葉が使われていた。しかしこれでは英語であって、フランスの公用語には使えない訳で、「ジャン・ド・ボアイアジュール」(旅の人々)と、持って回った仏語の正しい表現で、政府見解が発表される。東欧起源なのだが、昔からヨーロッパを自由に移動して暮らしている人たちで、キャラバンにのって、寅さんみたいに、縁日から縁日、移動回転ゲーム、木馬など持って回っているのは高級だが、上下いろいろある。現代都市計画家、建築家は、凝った空間のデザインや工夫をこらすが、くぼんだ軒先、空間があれば枕を並べて、旅の人々が寝始める。住居不定者も加わって、狭いアパートから、不要になり処置に困って捨ててある家財を拾って、住み着く。結局、家主側が鉄柵を立てたり、塀を作って入れなくするより対策は無く、この繰り返しを、パリの日常に、毎日見せられている。物乞いは生活だが、泥棒は困る。地下鉄などで、子供の集団に囲まれて、盗難は日常。今では成長して、衣料品余りの時世で、捨てられている拾い物衣料でもお洒落。住人にはジプシーと分かるが、旅行者などやられても、中々の美女でしたよ、まさかあれがという始末。ヨーロッパの中は自由に動け、徒党を組んで反抗や、日常の社会生活を乱す。あまりの増加に、国家の治安のために手を焼き、国境まで連れて行き、一人に300ユーロの手当てを渡して、原籍地の国に送り出す政策をはじめたが、送り戻されるルーマニアやブルガリアも、今では同じヨーロッパ、黙っているはずない。自由、民権の国フランスが、こんな強硬策に、回りが吃驚。ローマ法王も、賛成したとか反対だとか意見発表、ロムがロム(ローマ)を、ロームがロムか、聞き取り、発音の充分でない外国人には落語である。とにかく夏休みが明けて、もう政策反対の人権擁護デモも、開かれていた。
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