岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
パリジャン達
パリジャン達


【近況】
  
 
  目下、パリで制作の日々です。
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≪新刊≫

『アカギの版画パリ百景』
マリア書房(京都)
1,260円(税込み)
一部大手書店に出ていますが、個展会場で販売予定。


≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売
 
2009年12月11日

「私の超整理法」

 アッと言う間に一年が過ぎる。全てがIT化で、今では色々な催しの案内状も、お知らせも、殆どが電子メールである。手紙や、郵便で送られて来る物が、少なくなって昔の5分の1くらい、フランスでもポストの民営化は目前である。公務員の甘い身分と特権を失う職員は、反対ストの闘争を続ける。各家庭の郵便受けは、投げ込まれる広告チラシの山、近年はお昼や、パーティ用に握り寿司と焼き鳥の出前宅配が、きれいなカラー刷りで結構多い。一人前1000円相当から、2000円相当、3000円のメニューになるとサービスにビールが一本つくなど過当競争。毎日のように違う会社のものが入っていて、日本なのかパリなのか不思議な気分である。
 結局、電子メールで送られて来る案内状は、スパムで消去、一切目をつぶって整理、捨てることにしたのである。日仏記者会と外国人記者会に加入しているので、催し物が多いパリのこと、展覧会、コンサート、フランス大統領府、各大臣、NGOなど、本当にいろいろ毎日入っている。ジャーナリストとして拘束されたら、絵を描く時間は何も残らなくなってしまう。それで削除、自分の時間を確保したのである。昔、パリの洋服デザイナーや、芸術家は、同業者の発表会には絶対に出席しない風習を、コピーや盗作の関係からかと思っていたが、自分世界が確立すれば、それを中心に考えることが精一杯の努力が必要で、勉強と称して他人のものを見ても、意味が薄いのであった。郵便書面で送られてくる通知や、案内状だけは、それでも自分が考慮されているのであろうかと、少し気にするが、電子メールはちらし広告みたいなもので、陣笠ジャーナリストを数だけ集めれば、記者発表、記者会見の形が、格好つくからレベルの行事と、解釈したのである。


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赤木曠児郎氏 略歴
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