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「日本円」 3日間だけだったけれど、中小企業庁が後押ししているジャパンブランドの一つ、尾張一ノ宮の毛織りメーカー11社が、パリのホ テルの小さなサロンで展示会を開いているのを見に出かける。年一回、もう第4回目で、地味であってもコツコツと止めないで続けな ければならないのだとつくづく思う。見違えるようにノウハウを掴み、お客様も6、70社と上昇、毎回来てくださると満足そう。色 や流行ではなくて、全ての分野に日本のメーカーには、ヨーロッパにはない新技術の開発があると、皆が期待して、隠れた注目をして いるのだと気づかされる。新しいものに、自然と人が集まる。第二次大戦前の日本製というと、物真似、目方で売る安物の代名詞だっ たのだから、この一世紀で大進歩である。布地にも、チタンを使ったり、レザー加工されたり、思いもかけない新技術の工夫が凝らさ れていて、新しいものを出さねば勝ち抜けないヨーロッパの衣料加工メーカーにも、新素材には目が離せないのである。大企業の量産 のものでなく、中小メーカーの努力が人を集めている。円の安くなった分だけ、ますます輸出にも可能性がありそうである。
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