岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
ルネッサンス劇場

【近況】

朝・午前中はアトリエで制作。午後・日没までは外で素描原画の制作。当分これが日課です。
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≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売
 
2007年6月7日

「日本を旅行してきた」

 パリで暮らして日本のニュースを聞いていると、殺人、天災、円安、大丈夫なのかなと、たいへんに不安に聞こえてしまうのである。 逆に日本には、フランスの若者暴動ニュースばかりが伝わっているようで、大丈夫ですかと、その質問ばかりがされる。
 日本の空港から一歩外に出て、皆が元気でそのまま無事に暮らしているなと思うと、もうフランスのニュースは遠いことのようになって忘れてしまい、パリに帰るとその逆である。 国際関係などの仕事をしていると、生計に関係があって別なのだろうが、日常生活の中にもどってしまうと、まわりは両方ほんとうに関係がない。
 今月はフランスでは、大統領選挙に続く新国民議会議員の選挙がニュースで、その関連でおおわれている。 もう一つは6月からがバカンスの年度更改の単位期限なので、早い人はバカンスにでかけるし、どうしようかとその関心ばかりである。 これは積み立てておいて、まとめて数年分取るということは許されず、その年度内に5週間の有給休暇を使わないとご破算でパーになってしまい、休暇中に働くのは違法なのだから、現役サラリーマン家庭にとっては重大な問題なのである。 自営業者ではバカンスを取るのも中々苦しいのだが、とにかくサラリーマンになると、この5週間を得るために1年の残りを働く、辛抱して労働を切り売りしているという気分が、行き渡った社会なのである。

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赤木曠児郎氏 略歴
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