「日本と往復」
日本ではメディアが、いつまでもJR西日本の脱線事故の話ばかりだったが、こちらでは日曜日に行われるヨーロッパ憲法に対する、フランスの批准の国民総投票のニュースばかり。OUIかNONか、2派に分かれて政局の行方が延々と語られ、溢れている。両方の新聞に何の繋がりもない。
そして今月曜、批准はNONと否定の結果がハッキリしたばかりだ。
70%近い投票参加率で、近年になく皆の関心であったことが分かる。NONが勝ったのは、旧共産圏の東欧を入れて拡大した事も、問題や不満があったが、一応ギリシャ正教とはいえキリスト教白人の国だった。今度はトルコまで加盟を認めるというので、皆がウンザリ反発してしまったのだ。トルコといえば中近東だし、黄色人種のイスラム教圏、いくら加盟をトルコが熱望しているといっても、そこまでは遣り過ぎと皆が思っているのだろう。
同じEUヨーロッパ連合といっても、日本と魚で関係の深いノルウェーは加盟しないで一国だけでやっているのだし、銀行王国のスイスも独立してEUに参加していないのを忘れてはならない。
これからは批准に賛成派で、国民総投票にと図ったフランスのシラク大統領の地位も揺れるし、もう首相は交替確実で、誰が引き継ぐのか大話題である。
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