グラン・マルニエー
 

「思い違い」

 中国が経済の門戸を開き世界に躍進、ヨーロッパの一流企業をどんどん買収し、びっくりさせている。その上この二年間は「フランスにおける中国年」「中国におけるフランス年」で大量の交換催し。フランス製のエアバスを沢山購入したり、ルーブル美術館から名画を運んで何十万人も行列のニュースや、押しかける中国からの海外旅行者、そんな話題に集中していた。
 日仏記者会という集まりがあって、フランスで一番の日本映画通と言われる、マックス・テシエー氏の「日本映画の現況」という講演会があって出掛けた。興味があったので紹介しよう。
 日本は、映画館の入場料も、映画DVDの値段も、現在は世界一高い国だそうである。
(そう言われてみると、新聞などの一部買い購読と抱き合わせの名画DVDなど、500円相当で盛んに宣伝され手に入る)
 日本では、名画鑑賞などの企画でも、映画館のお客が高年齢層で、昔のノスタルジーで集まる人が多い。パリでは、若い人達が映画に興味を持ち、行列して見ているので、全然逆の雰囲気に、映画館の中で驚くことが多い。
(一人でも、二人でも、時間を過ごすのに、安くて手頃だから)

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