岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

パリ・オペラ座

【近況】

今年の秋に、第四冊目のパリ画集を刊行しますので、その準備に目下掛りきりです。
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ご要望に応え再版、装い新たに「新書版・私のファッション屋時代」が出来ました。
900円+送料
株式会社 第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)3235-3051
FAX(03)3235-0158
または、展覧会場でのみ発売
 
2003年6月18日

「デモのパリ」

 前便、日本からストの日にパリに帰ってきた話を書いた。
 以来一ヵ月近くになるが、まだストにデモの連日である。
 バッタリと一斉にでもなくて、それぞれの分野で予告して、一般庶民の生活を困らせるようにやるので、連休出発前の日の飛行便、列車を混乱させるとか、ハイウェーの集金所で行列をつくり渋滞させて困らせたり、ナントの地方では経営者地方協議会のビルにデモの一部が進入して、事務書の書類を滅茶滅茶に破ってしまったり、郵便局は届いたり届かなかったり、当てにしない方が賢い。
 この二週間、学校の先生が暴れまくっている。全国共通大学入学資格試験が6月中旬一斉に始まる季節だが、ストで試験も開けない地方が出来そうだったり、年金制度の変更と、教員職を国家公務員から地方公務員に分散させる案が現政府からだされ、子供の未来よりまず先生の身分確保優先なのである。デモがフランス各都市で起き、防備する警察との争いも生々しい。
 パリ市内の地下鉄なども、この一ヵ月社会上の要求でと、間引き運転して動いたり動かなかったり、ニュースを聞いてから路線を選ばないと酷い目にあう。休日の土日の方がストも休日で、普通に動く、この不思議。先週の日曜には、庶民の日常を守るためのデモ・スト反対デモもあった。

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赤木曠児郎氏 略歴
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