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「12月のパリ」 パリに帰っての暮れの二週間、どこにも出ないようにしていても、シャトレ座劇場で開かれた、今年のロン・チボー音楽コンクールの優勝者発表演奏会には出掛けた。日本のフジテレビがスポンサーでこの世界的定評のコンクールも続いていて、知人のパリ三越エトワール山田支配人のお嬢さんが17歳で見事バイオリンで1等賞、世界的デビューを果たした。翌週アメリカ大使館で、昔20年間、私をみていた画廊の主人がペンタゴンから表彰、授与式に20名ばかり招かれ、フランス芸術院長のドートリーブとも久し振りに顔を合わせたが、彼は彼で「毎日毎日連続で、夕べもパーティーで三日続けて午前2時、絵を描く時間もない」とぼやくこと。 |
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