岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
モンパルナッスの
カッフェ・ドーム

 

「2002年に向けて」

 パリ通信を始めた一年目、年の瀬にいろいろなことを振り返る。
 五月は岡山での個展、八月は東京、九月はパリ、十月は札幌。十一月にはセネガルの首都ダカールで日本大使館主催の美術講演と高校生絵画コンクール審査委員長、展覧会と旅の多い年だった。
 十一月、住んでいるパリ十五区の区役所の、助役さんから手紙をもらい、区役所ホールで開かれる「パリ十五区美術家展」にも参加した。この区はモンパルナッスの後背地で、エコール・ド・パリ時代名残の、有名なルーシュ(蜂の巣)とか、芸術家アトリエ団地も多い。第一位受賞とかで、金メダルが送られてきて、旅行中で受賞も、授賞式も知らず欠席、区長さんには失礼なことをしてしまった。隣、近所が日本一、世界一と言っていたら、「この町内一」と看板あげた落語のおちみたいで、しかし嬉しいニュースだった。


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赤木 曠児郎 (2001年12月28日)
赤木曠児郎氏 略歴
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