岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
オスマン大通り

 

「パリの晩秋

 晩秋のパリ、黄色くなった街路樹の枯れ葉が、黄金の洞窟のようで美しい季節である。そろそろ町にはクリスマスの飾りが付き、沢山の贈り物セールの豪華カタログが、連日どさっと郵便受けの中に入り、年末のパリの気分を盛り立てる。
 米・英のテロリストに対するアフガニスタンでの攻撃が開始されて以来、テロへの警戒は厳重とはいえ、パリの日常は変わりなく、みんな生活している。百周年を明後年に迎えるサロン・ドートンヌの美術展覧会も終わったし、ロン・チボーの、今年度の音楽コンクールも始まり、年の暮れのパーティーの催しも盛んである。


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赤木 曠児郎 (2001年11月28日)
赤木曠児郎氏 略歴
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