7月14日のコンコルド広場
 

「八月、みんながバカンス」

 みんな何処に行くのかというと、太陽と自然をもとめて車を駆って、とにかくパリという都会を放れ、出かけて行く。もっとも地方の人で、この機会にパリ暮らしをしてみたいという人もあるようで、アパート交換してなどという紹介斡旋業も成立しているくらいだから、平常の生活のためにしている行為を中断して、切り換えて、違った生活の夢をみたすリフレッシュ、そしてまた秋からの日常にもどるのが、欠かせない生活のリズムとなっている。
 365日、52週間、同じことが続き、同じ会社の環境、また繰り返し同じことが、生あるかぎりエンドレスに続くと考えたら、誰でもうんざりしてしまう。それを避けるための知恵、刺激、リズムが、フランス人にとってのバカンスなのかも知れない。

page2/3

BACK   NEXT