岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
窓からの風景

 
 

「フランス人のスポーツ」

 毎年七月になると「トゥール・ド・フランス」(フランス自転車一周競技)がはじまって、今年前半のスポーツ行事が一段落し、長い夏のバカンスに入る。今年第88回は、7月7日に北のダンケルクをスタート、フランス一周のコースを二百名近い世界の自転車長距離競争選手が参加して走り、毎日競争、山地あり、平地あり、29日(日)にコースがパリ・シャンゼリゼに入り、ゴールイン。優勝者には大統領からカップが渡される。連日テレビや新聞で大きく扱われ、まあ日本の相撲や野球のような、全国民人気競技である。これが終わると、本当のバカンスで、旅行者の集まる場所だけは開いているが、劇場も催しも地方に出て、パリは本当の休暇、横町など人気のない、閑静な月を迎え、そして九月になってまた戻る。


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赤木 曠児郎 (2001年7月24日)
赤木曠児郎氏 略歴
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