淵本 文枝

曹源寺へ

2024年11月01日

今日のラジまるは、岡山市中区円山の曹源寺へ。







『曹源寺美術展 禅と備前Ⅵ 不完全』が開催されています。〜11月10日まで。

曹源寺の庭園・書院に現代美術家11人と、備前焼陶芸家4人の作品およそ100点が、自然に風景に溶け込むように展示されています。

 

この美術展を監修した近重博義さんに案内していただきました。

 

日本美術院の創始者の岡倉点心は、日本文化の美意識の本質を不完全性に見出し、それを受け入れることが美の真髄であると述べたそうです。


日本の侘び寂びの概念も、自然体であることや、時とともに変化していくものへの共感を示しているのだそうです。

〜不完全こそ美しい〜伝統芸術から現代美術が混在している庭園をめぐっていると、なんだか宝探しをしている気持ちになります。

 

流木芸術家の岡部玄さんと、備前焼作家森和彦さんにもお会いできました。

『芸術家は常に修行中なので、まだまだ未完成です』と、お2人。

 

『最後は見る人が作品が何を表現しているのか決めてくれればいいんです。ある意味不完全なままに、自然態でそこにあります。』と。

不完全な、いとおしい作品たち。

不完全性の美を堪能してください。観覧無料です。