淵本 文枝

岡山県立美術館へ

2024年06月07日

今日のラジまるは、岡山市北区天神町の岡山県立美術館へ。

今日から企画展『北斎と広重〜冨嶽三十六景への挑戦〜』が始まりました。〜7月7日まで。

 

江戸東京博物館コレクションの名作が、一挙岡山に!

風景版画でお馴染みの絵師、葛飾北斎と歌川広重の魅力満載の展覧会です。

 

葛飾北斎の冨嶽三十六景、全四十六図や、歌川広重の東海道五拾三次之内、名所江戸百景などの風景画の名作など、合わせて213件が展示されます。

 

浮世絵風景画の名手、北斎の代表作冨嶽三十六景。凱風快晴、山下白雨などはお馴染みですね。


多彩に変化する富士山の情景を大胆な構図と色使いで表現しています。

 

新1000円札に採用される神奈川沖浪裏のみ、残念ながら今日は展示されていませんでした。この作品は3週間しか展示ができないというきまりがあるので、新札発行のタイミングに合わせる為に少しだけ展示開始のタイミングが遅くなっています。全46図全て揃うのは6月14日から30日までの間です。全てみたい方は是非この期間に。

 

北斎が冨嶽三十六景の名作を生んだ時はすでに70歳をこえていました。そこに至るまでの20歳代後半から60歳代までの挑戦がこの展覧会には散りばめられています。

 

西洋画に影響を受けかなり細かい描写や、透視図法を用いたり、読本の挿絵や、北斎漫画といわれる教本を作ったり、様々な挑戦が伺えます。

 

また、北斎に触発された歌川広重は、東海道五拾三次之内をはじめとした数々の名所絵を残した浮世絵師です。

 

広重は、観る人と一緒に東海道五拾三次を旅しているかのような、旅人目線の臨場感溢れる風景画で、人々の話し声や、周りの音までも聞こえてきそうです。色のグラデーションにもこだわり、新しい挑戦でした。

 

この2人の浮世絵の世界を存分に満喫して下さい。

 

明日6月8日13時30分から講演会が、来週15日14時から講座が、また期間中2回学芸員によるフロアレクチャーがありますのでさらに深く知りたい方は是非参加してみてはいかがでしょうか。

 

期間中作品保存の観点で一部作品の入れ替えがありますので確認を。

 

7月7日まで。

月曜日休館。

大人1500円大学生1100円高校生以下無料。