淵本 文枝

林原美術館へ

2024年05月01日

今日のラジまるは岡山市北区丸の内の林原美術館へ。

 

現在、開館60周年記念「大名家に伝わる能楽」が開催されています。6月16日まで。

 

林原美術館は、昭和39年に岡山美術館として開館して、今年開館60周年を迎えます。開館60周年記念展と題して、今年度は選りすぐりの作品を数多く展示する企画展が目白押しです。

 

今回は第1弾として岡山藩主の池田家に伝わった能装束や能面などの工芸品を、岡山大学附属図書館池田家文庫が所蔵する歴史資料とともに披露されます。

 

能装束、能面、帯、楽器など幅広いコレクションです。

 

この能楽コレクションの礎を築いたのは、2代藩主、池田綱政です。江戸の本屋敷や岡山城、そして現在の後楽園に能舞台を作り、自ら能を演じた事でも知られています。

 

綱政直筆の能の動きを記した文献も。赤い文字で書き加えられているところも多く、熱心に研究していた形跡です。

 

岡山城の古い図面には、能舞台も記されています。江戸の本屋敷にはなんと、2つも能舞台があったのです。

 

5代将軍綱吉が能楽がお好きだったので、将軍家や諸大名と交友を深めるツールとして能楽がとても重要なものであったというわけです。

 

いつ、何処で、なんの演目を、どの面と衣装を身につけて披露したか、またその時の招待客の名前も全て史料が残っているというのもすごく貴重です。

 

能衣装も絢爛豪華で重要文化財に指定されている桃山時代のものもあり、一見の価値あり!

 

5月5日午後1時半からロビーにて、岡山芳泉高校書道部・美術部による書道パフォーマンスが行われます。

 

また毎週土曜日午後2時から学芸員によるギャラリートークも行われます。

その他にも数々のワークショップが期間中予定されています。

 

入館料は一般500円 高校生300円 小中学生は無料 6月16日まで。月曜日は休館。ただし、5月6日は開館しています。