淵本 文枝

今日のラジまるは、岡山市東区西大寺上の范曽美術館へ。


毎年西大寺会陽の開催に合わせて、会陽当日を含む前後3日間だけ、年に1度オープンする美術館です。今日、明日、明後日の特別開館。中国人画家・范曽の作品を存分に味わってみてください。

范曽は、人物画・書・詩や文章にも通じた『三絶の人』と称えられています。
今年の展示は、世界で絶えない戦争の終結と平和を願って、中国の詩人・杜甫の詩を題材に描いた『新婚別図』がお披露目されます。この作品は結婚してすぐに夫を戦争へ送り出す、妻の悲しみを表現したものです。平和について考えるきっかけになればと学芸員の井土さん。

今年は、10年ぶりの展示作品も合わせて、43点の作品が展示されます。

筆の走らせ方や線のリズムを見ていると、范曽の息遣いも感じられるような気がします。中国にも存在しない范曽美術館が、ここ岡山に。素晴らしい作品が披露されます。

オープンは午前10時から午後4時。入館は午後3時30分まで。

午後は、明日、会陽が開催される西大寺観音院へ。


明日は4年ぶりに宝木争奪戦が行われます。80年前明治中期から、会陽前夜は『地押し』と呼ばれるお祭りで街が賑わっていたそうです。いわゆる前夜祭ですね。

その賑わいを復活させようと、会陽当日の宝木争奪戦に参加できない女性たちに限定して、五福餅まきが行われます。福女となった2人には牛玉紙(ごおうし)が授与されるそうです。五福豆まきは今夜6時30分から。お餅は2000個用意されるそうです。女性の方はぜひ参加してみてくださいね。餅まきの前に奉納演奏も行われます。

会陽当日の午後3時20分からは、少年はだか祭りも開催。小学校1年生から6年生の男子と小学校3年生から6年生までの女子が、西大寺公民館を出発して、仁王門から境内に入って水垢離をして本堂へ。宝餅や、五福筒、宝筒の争奪戦です。子供たちの少年はだか祭りも、盛り上がりそうです。当日参加OKですので、ぜひ西大寺公民館に午後2時20分から3時までに集合してください!

明日は、午後7時から会陽冬花火もありますよ。冬の花火はサイコーです。