今日のラジまるは、総社市山田の菊池邸へ。
明日土曜日10時から、山田ふれあい市が開催されます。
今日は準備をされているということでお邪魔しました。
山田地区にある築230年の菊池邸。
次の世代にも残そうと、有志で山田プロジェクト実行委員会を2018年に結成して、菊池邸の維持管理に努めてきました。
そして、定期的に山田ふれあい市を開催しています。
今回で23回目の開催です。
あすは、人気の地元そば名人が打つ、鬼ノ身そばをはじめ、自慢の特産品などを販売する他、傘踊りや子供たちが楽しめるイベントが盛りだくさん。
普段から地元の皆さんで日本庭園の清掃をしたり、県立大学の学生さんに協力してもらって古道具の片付けをしたり、畳の入れ替えをしたり少しずつ交流の場として定着してきました。
敷地内にある倉の中には昔の農耕具や、日本酒を作る道具がたくさん整理されて、展示されています。
裏の井戸には吊るべも残っていて、子供達に水汲みの体験もしてほしいとか。
広大な敷地がかるので、春にはひまわりの種を植えてひまわり畑にしようと計画中です。
山田プロジェクト実行委員会の委員長栗本新也さんが生き生きと語って下さいました。
地元の皆さんも愛着を感じてくれ始めている様です。
維持管理するのはなかなか大変ですが、是非交流拠点としてみんなの大切な場所になっていって欲しいです。
明日の山田ふれあい市も楽しみです。
午後のラジまるは、倉敷市本町にある国指定重要文化財の井上家住宅にお邪魔しました。
平成24年からおよそ10年かけて全解体して保存修理が行われていましたが、19日午後1時からいよいよ一般公開されることになりました。
一足早く、当主の井上さんに案内していただきました。
倉敷川畔の重要伝統的建造物群の中でも、代表的な大型町屋の1つで、倉敷の中心通り、本町通りに面しています。
かつて井上家は新田開発に従事し、古禄と呼ばれる伝統的な地主、特権商人として栄えたそうです。
立派なお屋敷。通り沿いに見える、2階外壁の7つの倉敷窓には、火災に備えて土扉が付いています。
倉敷は江戸後期には大火はなかったので、このような古い町屋の形式を残すものは、井上家だけのとのこと。
天井の開口部からは、屋根を支える登り梁が見える様になっています。
今回の修理で発見された墨書から、母屋は享保6年、1727年に棟上げされたことがわかりました。
つまり、倉敷美観地区では最古の町屋です。
発掘作業で明らかになった竈や水甕の位置など。
今回の修復で、もともとあったものをあった場所に納め、再現しました。
古備前の水甕は、倉敷市指定文化財です。
雪見灯篭のある坪庭では、第10代当主三郎右衛門が鶴を飼っていたとか。
直筆の丹頂鶴の掛け軸もありました。
当主のいる奥の間の作りは一段と重厚な趣が。
隅々までゆっくりと拝見したいです。
いよいよ明後日から一般公開ですが、3月19日から4月30日まで、苗字が井上さんは、入場無料なんだそうです。
証明になるものを持ってお越しください。
タイムスリップした様な空間が目の前に広がって、時を忘れました。
是非、みなさんも江戸時代の倉敷へ!