今日のラジまるは岡山県立美術館へ。
2月12日まで、岡山の美術展7が開催されています。
『岡山県ゆかり』をキーワードに、県立美術館のたくさんのコレクションの中から古書画、日本画、洋画、工芸を定期的に入れ替え展示しています。
今回洋画は 赤木曠児郎の愛したパリ
日本画は 没後100年 林晧幹展
工芸は2023年癸卯 新春を寿ぐ 三村陶景、正阿弥勝義、小松原賢次など。
一昨年亡くなった赤木廣児郎氏は、パリに移り住んで60年あまり。
愛したパリの風景を、細かい正確な線と、赤や白の色で見事に描いています。
山陽放送でもパリ通信と題してご出演くださっていたゆかりのある方です。
没後、去年ご遺族から寄贈された新しいコレクションも展示しています。
日本画の林晧幹は、大正時代に活躍した古い大和絵を描く画家です。
源氏物語『垣間見』は、帝展最後の出品作。
爽やかな色合いと、夏の風景が見事です。
長生きされていたら、美人画を描くことも突き詰めていかれたことでしょう、と学芸員のホンさん。
工芸作品も充実していて、岡山の美術の層の厚さを感じます。
会期は2月12日まで。
午後は天神山文化プラザへ。
日展で活躍する県内作家の作品が集まる、岡山日展会秀作展が開催されています。
日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書、5つの科の素晴らしい作品が堪能できます。
1年おきの開催ですが、今回は176人が1点ずつ近作を披露しています。
会場は多くの美術ファンで賑わっていました。
日本芸術院会員の彫刻家、蛭田二郎さんの慈愛に満ちた母子像や、岡山日展会顧問の洋画家、福島隆壽さんの自画像など。
90歳以上の重鎮の作品も並びます。
ちょうど来場されていた洋画家、池上わかなさんの作品、『マイナスの世界』。
釧路湿原の風景と人物を描いたこの作品は、コロナ禍の中制作したもので、平和な世界を願う気持ちで筆をすすめたそうです。
ベテランから若手まで意欲作がずらり。
会期は1月15日まで。
14日午前10時から、出品作家のギャラリートークもあります。
是非ご参加ください。