映画『とんび』の公開を記念して、ロケが行われた県内各所で現在記念イベントが開催されています。
今日は瀬戸内市牛窓の牛窓きらり館で、パネル展が開催されていると言うことでお邪魔しました。
30点ほどの写真パネルと、阿部寛さん、麻生久美子さん、濱田岳さんなどのサイン色紙、台本も展示されていました!
2020年11月に行われた瀬戸内市でのロケは、阿部寛さん演じる主役ヤスの勤め先『瀬戸内通運、備後支店』として登場した、錦海倉庫で行われました。
昨日までその倉庫も一般公開していたそうですが…。
夏設定の撮影だったので、タンクトップ姿で汗だくで作業している様を表現するために、霧吹きで水をかけるなどの演出があったそうです。
美術スタッフは1ヶ月半前に現地入りをして、倉庫に積み上げる木箱を400個も作ったんだそうですよ!
特に、主役安の奥さんがこの倉庫で事故にあって亡くなるという、重要なシーンの撮影だったので、思い入れもあったようです。
邑久町にある瀬戸内市民図書館にはその他のパネルと、阿部寛さんが劇中で着用した衣装一式を展示しています。
併せてご覧ください。
午後は瀬戸内市立美術館へ。
現在、瀬戸内市立美術館では、「—画家を夢見た医師— 村山正則 遺作展」が開催されています。
2020年3月に逝去した医師、村山正則氏の鉛筆画や、蒐集した絵画など遺作63点を展示しています。
倉敷市児島で医師としての仕事の傍ら、絵画・随筆など多彩な文化活動に取り組んできた村山先生。
東京の医大で医学を学ぶ一方、親にも内緒で美術学校にも通うほど、絵を描くことの夢も抱き続けたそうです。
逝去される直前まで描いていた作品を、この度初めてお披露目しました。
医師としての視点から人を見る観察眼は、とても穏やかで優しい。
『後ろの美学』と題した随筆を書いているように、村山先生の作品の多くは、男たちの後ろ姿や、子供たちの後ろ姿です。『背中で語る』と言われるように、その人の本質を後ろ姿で描いています。
どれも、ほのぼのとする日常の光景や、描かれた人々の息づかいが伝わるような作品ばかり。
ありし日の先生の優しいお人柄がわかるようです。
5月8日まで。5月2日と、6日は休館日ですのでお気をつけください。一般400円、中学生以下無料。