清子の家
2021年05月21日
赤磐市松木に詩人永瀬清子の生家があります。
江戸末期から明治初期の町家建築ですが、無人になってボロボロの廃墟となしていました。
永瀬清子生家保存会を2005年に発足して、寄付金を募り母屋と井戸、離れ、納屋の改修を計画。
この度完成して「清子の家」として一般公開がスタートしました。
もともと納屋だった場所は談話室となり、古い木材を生かしながら明るいカフェ風の寛げるスペースになりました。
売店もあって、詩人の永瀬清子らしい、「言葉」を皆さんに送りたいと、『言葉の薬』を販売。
薬袋の中に清子の詩を書いた薬包が入っていて、購入者にその時のインスピレーションで17の詩の中から選んでもらいます。
言葉の薬を心が必要としなくなったときに、水に溶かすことができる紙になっているそうです。
井戸の水で溶かして、庭の木にそっと注いでいくのもよし、お守りにして持ち帰るのもよし、です。
永瀬清子は終戦の混乱期に生まれ故郷に帰り、農作業をしながら4人の子供を育て、夜に詩を書いていました。
農作業で土に触れることで、作品により力強さが加わったと思えます。
そんな故郷と生家を訪れてみてください。
開館日:月命日17日(13時~15時) / 第3日曜日(10時~15時)
入場料:300円(16歳以下無料)