渡壁 恵子

今日は新見市法曽にある猪風来(いふうらい)美術館へ。



縄文野焼き技法の第一人者であり、現代縄文アートの創始者として知られる作家 猪風来先生とお弟子さんであり息子さんの村上原野氏が手がけるアート作品が200点以上展示されています。
どれも大作。
エネルギッシュな作品ばかり!
大地から湧き起こるエネルギーやほとばしる爆発力など作品に反映されています。
広島県福山市ご出身の猪風来先生。
武蔵野美術大学を卒業後、縄文土器、アートに魅せられ千葉県で製作チームに携わる中、技術的な事は学べても縄文土器から汲み取れる元来の意味や本当の在り方を探るべく北海道で20年間もの間縄文暮らしを体現!



彼の情熱は今でも変わらず、お話を伺っていると縄文アートに対する熱い気持ちが伝わってきました。
その気持ちが作品にも表れています。



旧法曽小学校を美術館にしているので会場も広く、第1~5展示室までそれぞれにテーマがあり見所が散りばめられてます!
そんな中ただ今第2展示室では企画展の~土夢華展~が開催中です。





この大地が誕生して生命が生まれるときの創造の力を波動にした、それはまるで花が咲くような夢に満ちた世界観が表現されています。
見応えたっぷりの今回の展示。
ゆっくりとご覧いただければと思います。
なお特別展示は2月24日まで☆
また4月26日には春の縄文野焼き祭も開催されるそうです。
ぜひお立ち寄りくださいね!


午後からは新見市西方にある新見美術館へ。
ただいま浪崎文彰ライムアートの世界が開催中です!
ライムとは英語で石灰の意味。
作者の浪崎先生は一級建築士、造形デザイナーでもあり建築業の傍らアート作品にも力を注がれています。
新見の地場産業の石灰を素材にした絵画展で、石灰を相性の良い藍で染色した青を基調とした海、湖、林、桜など自然をテーマにした大作ばかり57点が展示されています。







油絵や日本画とは一風変わった世界観。
表面が大理石のように硬質感があります。
また何層にも重ねているので厚みがあり、立体的にも見えてきます。
どれも目を引く作品ばかりでライムアートの世界にどっぷりと入り込んだような素敵な気持ちにさせてくれます。
特殊な技法はもちろん、建築材料としてポピュラーな石灰のアートとしての可能性にも着目していただければとの事でした。
この展示は今月26日まで。
ご覧になりたい方はお急ぎ下さいね!!