富士倉庫株式会社

　岡山市のJR大元駅の南側に、大きな倉庫群があるのをご存知の方も多いと思います。
「富士倉庫」と書かれた倉庫は、大元地区のランドマークの一つだからです。
でも、そこに何が今、保管されているのか？ご存知の方は少ないのではないでしょうか。そんな疑問に、安原　博社長は、丁寧に答えてくれました。

　「富士倉庫」は、昭和34年、岡山市北区清心町にある葉タバコの乾燥機メーカー「大紀産業」の倉庫部門として創業しました。葉タバコの保管が中心だった事業は、たばこ消費の減少で大きな転換を迫られます。20年前、たばこの保管をやめ、様々な材料、商品などに幅を広げ、見事な転換を果たしています。

　富士倉庫の扱っているものは、岡山の産業そのものを表していました。教育教材などの会社があるため、関連の印刷物や紙、繊維産業が盛んな児島などからは、ワーキングウェアやその原料など・・・。さらに、農業資材、綿、糸、ゴムなど、大元の倉庫では、県内外の100社もの物資を保管しているのだそうです。

今、「トランクルーム」という事業も手掛けています。個人では、住宅を建て替える際や海外赴任の際など、家財を保管することを行なっています。法人では、資料や書類なども取り扱います。温度、湿度などまで気を配り、営業時間には、そこに社員が常駐。夜間のセキュリティーシステムも構築され、安心安全な保管が実現しています。それは、品質を守り預かるという、「信頼」と言う、倉庫業の原点が生かされています。

東日本大震災で、物流の重要性が再認識されましたが、安原社長は、中四国の災害時の物資集積拠点として、岡山空港近くにある倉庫をこれに利用し、社会貢献できないかと、考えています。
富士倉庫の企業活動から、現代の倉庫業の重要性が見えてきます。

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貨物自動車運送事業