味ひとすじ 永谷園
頑張れ!ニッポンの技
日本各地に古くから伝わる伝統の技があります。人々の暮らしを支える身近な存在として息づいてきました。
その中には、技術を受け継ぐ後継者が少なく、消えようとしている伝統の技もあります。
どうすれば、日本の技術や、その美しさを守ることができるのか。
JNN系列
全国12局が(株)永谷園ホールディングスの提供で、各地の伝統の技がもつ魅力や、
その現状を広く伝えることで、未来へ継承すべく、各地の「伝統の技」を紹介するテレビ番組を放送いたします。
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割れない、錆びない。独特の光沢の「薩摩錫器」。職人の手仕上げで生まれる茶筒は高い密閉性を誇る。
南日本放送
2025年1月1日(水)割れない、錆びない。独特の光沢の「薩摩錫器」。職人の手仕上げで生まれる茶筒は高い密閉性を誇る。
南日本放送 2025年1月1日(水)
江戸時代、薩摩藩で錫が産出され誕生した薩摩錫器。割れない、錆びない、独特の光沢と手触りが特徴。錫を溶かし型で固めたあと、「削り出し」でほどよい形や厚みに整える。機械で削るが、要となるのは職人の手の感覚。13の工程を経て生まれるタンブラーや酒器は、やわらかな手触りと形の美しさに加え、熱伝導率の高さで冷たい飲み物はより冷たく味わえる。巧みな技法は、茶筒の高い密閉性に見られる。ふたを少し持ち上げて手を離すとゆっくりと自然に落ちていく。経験と勘がすべて、100年以上にわたり受け継がれる匠の技。
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琉球王朝時代より、独自の染技で生まれた染物「琉球びんがた」
琉球放送
2025年1月13日(月)琉球王朝時代より、独自の染技で生まれた染物「琉球びんがた」
琉球放送 2025年1月13日(月)
琉球王朝時代、独自の染技で生まれた染物が「琉球びんがた」です。そのびんがたを300年以上作り続けてきた「城間びんがた工房」。王朝時代から続く紅型宗家16代に当たるのが城間栄市さんです。「作り方は300年前と変わりません」と栄市さんは言います。顔料を用いて色をつけるのはびんがたの大きな特徴。2本の筆を使い分け、顔料を繊維の中に刷り込みます。さらに濃い色を重ねてぼかし立体感を出す隈取り。びんがたには独特の技法が紡がれた手仕事がそのまま残っています。
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柄と骨を一本の竹から作る「丸亀うちわ」。400年の歴史を伝える職人の技と想いに迫ります。
RSK山陽放送
2025年1月18日(土)柄と骨を一本の竹から作る「丸亀うちわ」。400年の歴史を伝える職人の技と想いに迫ります。
RSK山陽放送 2025年1月18日(土)
柄と骨が一本の竹から作られる丸亀うちわ。400年前、金毘羅まいりの土産としてつくられたのがその始まりです。
丸亀市の茂木団扇は丸亀うちわの老舗工房です。伸彰さんは8代目。子どものころから目と身体で覚えた技で材料の竹選びから骨の加工、和紙を貼る「貼り」まですべての工程を一人でこなします。
伝統の技を後世に残す…伸彰さんの想いです。
しかし、時と共にうちわを使う機会は減り、同業者は廃業。技を受け継ぐ人もいなくなりました。
使ってもらえれば良さはわかるはず…伝統を後世に残すため、伸彰さんは今日もうちわを作ります。 -
楽器として初めて経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定され、地域団体商標にも登録している「福山琴」。
中国放送
2025年1月25日(土)楽器として初めて経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定され、地域団体商標にも登録している「福山琴」。
中国放送 2025年1月25日(土)
福山市は琴の全国有数の生産地。国内シェアの約7割を生産。福山琴は最高級の桐乾燥材を使用し、熟練された琴職人の手で丹念に仕上げられ、優れた音色、甲の木目の美しさ、装飾の華麗さなどを含めて日本随一の琴のブランド。
最盛期には琴の製造業社が 20社近くあり、福山市全体で500 人ほどの職人がいたが、現在製造する事業者は6社。琴職人たちは時代を越えて伝統技術を守ろうと奮闘している。 -
18世紀中頃に伝わったとされる、丸彫りや透かし深彫りなどの特徴を持つ「井波彫刻」。
チューリップテレビ
2025年2月1日(土)18世紀中頃に伝わったとされる、丸彫りや透かし深彫りなどの特徴を持つ「井波彫刻」。
チューリップテレビ 2025年2月1日(土)
富山県南西部、砺波市に位置する井波は、14世紀末に建立された井波別院瑞泉寺の門前町として栄えてきました。そんな折、18世紀中頃、瑞泉寺(ずいせんじ)の本堂が焼失し、再建の折に京都から派遣された御用彫刻師により、井波の大工に技術を伝えたことが始まりとされています。それを井波彫刻と呼び、現在では、寺院彫刻で培った丸彫りや透かし深彫りの技を活かして、欄間や置物など、様々なものが作られています。
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歴史はおよそ400年、武具の装飾を起源とし、鉄に金銀をはめこんだ伝統工芸品「肥後象がん」。
熊本放送
2025年2月11日(火)歴史はおよそ400年、武具の装飾を起源とし、鉄に金銀をはめこんだ伝統工芸品「肥後象がん」。
熊本放送 2025年2月11日(火)
約400年前の江戸時代初期に、鉄砲鍛冶が鉄砲の銃身や刀剣の鐔(つか)に装飾として象がんを施したのが始まりといわれる。特に、細川忠興が時の名匠を召し抱えて刀剣金具の製作にあたらせた。明治維新以降、刀など武具での需要は衰退するものの、武具からアクセサリーに形を変え、その技法は今なお受け継がれている。他県や海外のきらびやかな象眼と比べて、地の黒を生かした渋い仕上がりや武家文化を反映した「重厚感」と「上品な美しさ」も特徴。
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伊達家に愛された最も格が高い絹織物「仙台平」
東北放送
2025年2月22日(土)伊達家に愛された最も格が高い絹織物「仙台平」
東北放送 2025年2月22日(土)
仙台平(せんだいひら)は江戸時代に仙台藩で生まれた最高級の絹織物です。仙台平で作られた袴は座れば優雅な膨らみを保ち、立てばすだれのように形が整い、どんな動作も美しく見せると言われています。当時、仙台藩が御用織物師を召し抱え、御藩用の織物を織らせたのが始まりです。以降、代々藩主の手厚い庇護を受け、皇室、幕府及び他藩への贈り物として重宝され、位の高い武士を中心に愛用されました。その技術は今も受け継がれており、先代、そして現在の当主が人間国宝に選ばれています。現在は、女性織師が父の跡を継ぐべく日々仕事に臨んでいます。
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200年以上の歴史があり、かつては生産量日本一を誇った「伊予かすり」。
あいテレビ
2025年2月22日(土)200年以上の歴史があり、かつては生産量日本一を誇った「伊予かすり」。
あいテレビ 2025年2月22日(土)
明治から昭和初期にかけては生産量日本一を誇りました。しかし、高度経済成長期に化学繊維の洋服が出回るようになったことで、モンペなどに使われていた伊予かすりの需要は低下。工場の多くが廃業してしまいました。現在、伊予かすりの生産を商業的に行っているのは松山市の1社のみです。
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「阿島傘」は今年9月に県の伝統工芸品と指定された、長野県喬木村で約300年続く伝統の和傘です。
信越放送
2025年2月22日(土)「阿島傘」は今年9月に県の伝統工芸品と指定された、長野県喬木村で約300年続く伝統の和傘です。
信越放送 2025年2月22日(土)
長野県喬木村でおよそ300年続く伝統の和傘です。江戸時代に腹痛で苦しむ旅人を関所守が番屋に泊めて快方し、病気が快癒した旅人が、お礼に和傘づくりを伝授したことが始まりのため、阿島傘は別名「恩返しの傘」とも言われます。最盛期には100軒以上で作られ、年間30万本ほど生産されましたが、洋傘の普及と共に衰退し、現在生産者は1軒になり担い手不足が課題です。「バリバリ」と傘を開く音、雨音が跳ねる音、油のにおいなど、五感で歴史と伝統の技、美を感じられます。今年9月、県の伝統工芸品として2019年ぶりに新たに指定を受けました。
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江戸時代、参勤交代の大名の土産としても好まれた「駿河漆器」は現代にも伝統を紡ぎます。
静岡放送
2025年3月1日(土)江戸時代、参勤交代の大名の土産としても好まれた「駿河漆器」は現代にも伝統を紡ぎます。
静岡放送 2025年3月1日(土)
江戸時代、静岡浅間神社造営のため、全国から優秀な漆塗職員を駿河に集めたことから発展したといわれる駿河漆器。すでに江戸時代から、駿河漆器は全国的に知られていました。竹籠などに漆塗りを施した日用品が主流でした が、技術が進むとともに幕府の保護推奨を受け、参勤交代の大名たちに土産品として好まれました。幕末以降は海外の万国博覧会にも日本を代表する工芸品として出品されました。近年では、古き良き伝統を重んじつつもガラスに漆を塗るなど斬新な作品も生み出し、さらなる発展を遂げています。
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昭和に再興された幻の古陶。鉄分を多く含む珠洲の土で作る灰黒色の艶が美しい焼き物「珠洲焼」。
北陸放送
2025年3月22日(土)昭和に再興された幻の古陶。鉄分を多く含む珠洲の土で作る灰黒色の艶が美しい焼き物「珠洲焼」。
北陸放送 2025年3月22日(土)
珠洲焼は能登半島の珠洲市が産地。高温の釜で焼くと溶けた灰が自然の釉薬となり素地が炭化し灰黒色の艶が美しい焼き物になる。古墳時代中期に大陸から伝わったとされ、14世紀に最盛期を迎え、その後約00年間途絶えるも、昭和に入り再興された「幻の古陶」と言われている。しかし、令和6年元日の能登半島地震で、20基ある釜がすべて倒壊。さらに9月の大雨で二重被害にあった人も。作家の篠原敬さんもギャラリー兼自宅が被災。今は150キロ離れた避難先から通う。珠洲の人に夢と希望を持ってほしいと願いながら、ダンボールと紙製の仮設工房で制作を続けている。
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「刀鍛冶」とは、福島県で唯一日本刀をつくる刀工。
テレビユー福島
3月中旬「刀鍛冶」とは、福島県で唯一日本刀をつくる刀工。
テレビユー福島 3月中旬
関東にて2019年に「刀剣文化研究所解紛塾将平会」を発足し、日本刀の伝道師として活動。各所に刀剣の奉納や、境内での公開鍛錬など行っている。