9月28日(水) よる8:00~8:55

海の芸術郷へ~福武總一郎の夢、30年~

「こんなに素晴らしい海があるのに、活かさないのはもったいないと思った…」
愛用の船を操舵しながらそう語るのは福武總一郎さん。
企業経営に辣腕を振るい、瀬戸内海をアートの聖地として世界にその名をとどろかせた、まさにその人物だ。
今でこそ現代美術の島として知られる香川県・直島。
第1歩はちょうど30年前の1992年、「ベネッセハウス ミュージアム」の完成だった。
建築を担った盟友・安藤忠雄が当時を振り返る。
「直島に美術館?都心から遠すぎるし船で渡らないといけない。こんな不便な場所に美術館などありえない」と一度は断ったという、がしかし…。
現在、ニュージーランドで暮らす福武さんがこの夏、2年半ぶりに日本へ。
自身が総合プロデューサーを務める「瀬戸内国際芸術祭2022」、新作をめぐる島々の旅へと船出した。
RSKはその船旅に同行取材、知られざる福武さんの素顔を追った。