8月10日(水) よる7:00~7:57

終戦77年 戦没画家と家族~心をつなぐ 一枚のスケッチ~

長野県上田市に第二次世界大戦で戦死した画家、画学生の遺作を集めた美術館「無言館」がある。
今年瀬戸内市立美術館でその無言館の作品を集めた企画展が開かれた。
会場に、ひときわ存在感を放つ屏風絵が。
描いたのは香川県高松市出身の川﨑雅さん。
妻と生後半年の長女を残して出征し33歳でフィリピン・ルソン島に散った。
母娘は戦死通知を受け取ったあと、雅さんが描き残したスケッチの中から1枚の人物画を見つけた。
それは娘・千鶴さんに授乳する妻・文子さんの横顔だった━。
文子さんは98歳になり、娘・千鶴さんもまもなく80歳を迎える。
取材班は東京の川﨑さん宅へ、そして長野の無言館へと向かう。
戦没画家たちが最後に描き遺した絵が現代を生きる私たちに語りかけてくるものとは。