3月2日(水) よる8:00~8:55

美作三湯~私たちはコロナに負けない~

「コロナはむしろチャンス、宿の魅力向上に努めています」。
去年のコロナ禍で2か月の休館を余儀なくされた湯原温泉・八景の上塩浩子女将は言う。
「休館は嫌だけど、ちょっと立ち止まり考えてごらん、そういわれている気がして」と続けた。
「ウィズコロナを見据え、先手を打つ」と奥津温泉の老舗旅館・奥津荘の鈴木治彦社長は去年11月、奥津温泉街に新しい施設をオープンさせた。
「阪神淡路大震災を経験したが、あの時は人々がやさしくなった。皆が苦難を共有したから日本はいい国になるんじゃないか」、湯郷温泉・昭和館の竹中信清さんの目は穏やかだ。
岡山県北、美作三湯(美作市・湯郷温泉、鏡野町・奥津温泉、真庭市・湯原温泉)の温泉街、寒波の年末年始はコロナ禍の谷間とあり、家族連れで大にぎわいだ。
美しい雪景色、ろうそくの灯と雪見露天、花火、射的…そして第6波はやってきた。
冬の美作三湯、そこには岡山を代表する観光地だという誇りを胸に、看板を守り抜こうとする人々の姿があった。