8月25日(水)よる8:00~8:57
日本柔道の神髄へ 古賀稔彦の遺したもの
7月23日、東京五輪開会式。選手入場のカウントダウン動画に、その姿はあった。
平成の三四郎と呼ばれた男、柔道の古賀稔彦さん(享年53)だ。
1992年のバルセロナ五輪、現地での直前練習で古賀さんは膝を負傷していた。
それでも、絶望に陥らず、逆境もはねのけ、見事金メダルに輝いた。
「ソウル五輪の敗戦以降、彼は人間を磨き、強さを手に入れた」と兄の古賀元博さんは言う。
2007年、岡山市東区のIPU環太平洋大学女子柔道部総監督に就任。
「スポーツと教育の融合をいちからやりたかった」と古賀さんは語っていた。
同校に残る古賀さん直筆「五訓」の書は、「大学の宝だ」と大橋博理事長。
スポーツで得るべき人格の5要素を、古賀さんと体育会の学生が探求し、五訓は完成した。
強さは人格のために。平成の三四郎・古賀稔彦さんが遺したものとは。
今年3月に亡くなった古賀さんの「勝負へのこだわり」の裏の知られざる姿に迫る。
(写真=古賀塾にて[神奈川県川崎市] / ©日本スポーツエージェント)