5月3日(水)午後7:58~8:53
物流危機~相次ぐトラック事故の背景~
日本の「物流」が、今、崩壊の危機に瀕している。
支える人たちの過酷な長時間労働の実態が次々に明るみになる上、幹線輸送の現場では悲惨なトラック事故も相次いでいる。
昨年10月に香川県観音寺市で秋祭りの太鼓台にトレーラーが突っ込み40人が死傷した事故も、ドライバーの過労による居眠りが原因とされた。
過労の背景にあるのが、国が行った1990年の規制緩和だ。トラック運送事業者の数が急増したことで、下請けの多層構造ができあがり、運賃の値崩れに拍車をかけている。中小零細の事業者がほとんどの業界は、経営を成り立たせるために必死だ。そのしわ寄せは、ドライバーにくる。
なぜ、事故は相次ぐのか。番組では、その背景を探るとともに、長距離トラックの運転手への密着や元宅配便ドライバーの証言などを通して、パンク寸前の物流の現状を浮き彫りにする。
【再放送のお知らせ】4/30(日)深夜1:50~2:45
「聴こえない子を救いたい ~岡山かなりや学園~」4/26(水)放送分