10月28日(水) 午後8:56~9:54
神宿る備前焼~森陶岳 巨大窯への挑戦~
全長85m、世界最大の登り窯に挑む備前焼作家がいた。江戸時代からの備前焼窯元六姓の流れをくむ陶芸家・森陶岳氏(78)だ。彼がこだわるのは、かつて室町・桃山時代に多用されていた「大窯」・・・そこから生み出された「古備前」の持つ不変性の美に魅了され、さらにそれを超えたいと願い続けてきた。そして40年にも渡る大窯での備前焼焼成で分かったのは、「人智ではどうしようも出来ない、神の手に触れた作品が現れる」ということだった。
構想27年、窯の完成に10年、さらに焼成に3か月半も費やした、陶岳氏の集大成ともいえる「寒風新大窯」から、果たして「神の手に触れた備前焼」は現れたのか?前回放送した3月から、さらに焼成・窯出しまでの7か月を追った。
写真= 「寒風新大窯」に挑む、備前焼作家・森陶岳氏