8月13日(水) よる8:56~9:54
語り継ぐ戦争体験~岡山・香川 69年目の夏~
終戦から69年目の夏が来た。戦争体験者の高齢化に伴い戦争を語る人は少なくなっている。
香川県の93歳の男性は今も戦地で目撃した光景を夢にみてうなされる。そこは飢餓と病魔の地獄の戦場だった。男性は自決する戦友をとめることができなかった。
岡山市の93歳の男性は激戦地、ビルマ戦線の従軍記をまとめた。太平洋戦争末期、日本軍は武器も食糧も補充がなくなっていた。戦場跡の恐ろしい光景が一生、脳裏に焼き付いて離れない。
岡山空襲を体験した80代の女性は語る。「焼夷弾が投下される中、火災から逃れるのに必死だった。岡山駅の近くには遺体が山積みにされていた。このつらい体験を若い人に知ってほしい」
戦争の記憶が薄れつつある中、戦争体験者の証言に耳をかたむけ、あの戦争が何を教訓として残したのかを考える。