11月13日(水) よる8:00~8:54

島が笑った~瀬戸内国際芸術祭 in 粟島~

香川県三豊市、瀬戸内海に浮かぶ粟島。かつては北前船や海員学校で2000人以上の人が住んでいた島も、今では300人足らずの島民のほとんどがお年寄り、子どもは一人もいない。メイン通りですら普段は人影を見ることも少ない、ひっそりとした島になっていた。
そんな粟島がこの秋、急ににぎやかになった。
3年に一度、瀬戸内海の島で開かれる瀬戸内国際芸術祭の舞台に選ばれたのだ。
粟島にひかれ、その自然や文化を作品に取り入れたアーティストたち。
船が到着する度に続々と訪れる人々、島は普段ほとんど見かけない若い人であふれ、久しく聞こえてこなかった子どもの笑い声が響く。それを迎える島の人々からも笑顔がこぼれる。かつて賑わっていた頃が戻ってきたかのように。
静かな島にやってきた芸術祭で島が笑った。