7月31日(水) よる7:00~7:55

島から世界へ発信!~瀬戸内国際芸術祭・夏~

4月の香川県・豊島。浜辺に吹く強い風の中、女優の南果歩さんが人魚姫を演じた。瀬戸内の海での芝居は念願だったという。きっかけは前回の瀬戸内国際芸術祭(2010年)に感激したことだった。「すぐ企画書を作って北川フラムディレクターに直談判しました」と楽しそうに話してくれた。
7月20日、瀬戸内の島と港町を舞台に「瀬戸内国際芸術祭2013」の夏会期が始まった。北野武氏が関わった作品の前には客が絶えない。島々に世界からのマスコミも続々と押し寄せる。もはや「世界の瀬戸芸」である。
しかし、その目的は単なる集客ではないと総合ディレクターの北川フラム氏はいう。「現代美術の力で地域に変化を起こす、瀬戸芸はその方法だ」と。
初めての開催地となる伊吹島(観音寺市)の半年を追った。地域に根ざす制作現場に、美術館やアトリエでは実現できないであろう現代美術のカタチが見える。一方、2度目の開催を迎える小豆島では、現代美術による化学変化も起ころうとしていた。「現代美術の力で地域の資産を未来へつなぐ」・・・それが瀬戸内国際芸術祭だ。
今回のメッセージは高松・サンポートのアート広場「ベンガル島」から、北川フラムディレクターをゲストに迎えての生放送。瀬戸芸の魅力と現代美術の持つ力に迫る。



写真= 浜辺を舞台に演じる南果歩さん